1. >
  2. >
  3. 意外と穴場?丸ノ内エリアのおすすめスポットをご紹介

意外と穴場?丸ノ内エリアのおすすめスポットをご紹介

丸の内

東京駅を中心に、ビジネス街や商業施設などが立ち並ぶ活気あるエリア、千代田区丸の内。
「ザ・東京」といった洗練された雰囲気を感じることができ、ビルからは皇居のお濠や緑が広がります。
丸の内と聞くとビジネスのイメージが強く、敷居が高いイメージを持つ人が多いようです。
「あまり立ち寄らない」「東京駅から出たことがない」という人も多いのではないでしょうか。
ですが、実は誰でも気軽に立ち寄れる観光スポットや見どころがたくさんあるんです。

今回は、丸の内エリアの特徴やおすすめスポットをご紹介していきます。
休日に散策してみたい、丸の内を歩いてみたい方はぜひ参考にしてみてください。

丸の内の基礎知識

丸の内エリアとは、東京駅と皇居外苑に挟まれた地域一帯を指すエリアです。大手銀行の本店や大企業の本社ビルが立ち並んでいることでも有名。日本経済の中心地とも言える屈指のオフィス街です。東京駅は日本の各方面へと向かう新幹線のターミナルがあり、日本の交通の要衝として発展してきました。

丸の内の歴史

丸の内は、江戸時代には大名屋敷として使われていた歴史があります。明治維新以降、大名制度が廃止されてからは、軍用地として利用されていました。
その後、明治23年に当時の三菱財閥(今の三菱社)が国から土地の払い下げを受けて買い取ったことをきっかけに、ビジネス街に発展しました。

今でも三菱グループの「三菱UFJ銀行」「三菱商事」「三菱重工業」の本社は全て丸の内にある他、三菱地所は丸の内エリア一帯に30棟ものオフィスビルを所有しています。
そのため、三菱は「丸の内の大家」とも呼ばれています。
明治に本格的な都市開発がはじまった丸の内には、今でもレンガ造りのレトロなビルが点在しています。三菱は当時、イギリスのロンドンをモデルに街の開発を行ったのだそう。ちなみに、レンガ造りで知られる東京駅の丸の内駅舎は大正時代に建てられたものです。

丸の内へのアクセス

13駅・20路線が集まる東京駅からすぐの場所に位置しており、電車や地下鉄の利用が便利です。大手町からも徒歩でアクセスできるほか、東京駅の駅舎周辺にある丸の内駅前広場からはバスやタクシーも乗り入れており、バスやタクシーで行くこともできます。
また、大手町を周遊する「丸の内シャトル」が巡回していて無料で利用できるので、シャトルでの散策もおすすめ。道に迷わず行きたい場所へ行けるので、はじめて丸の内や東京観光へ行く方は、ぜひチェックしてみてください。

丸の内の特徴

ここからは、丸の内エリアの特徴や魅力についてお伝えしていきます。

歴史的な建造物が多い

明治時代にビルの建設がはじまった丸の内。東京駅をはじめ、さまざまな歴史ある建物を見学できます。「明治安田生命保険相互会社」の本社ビルは昭和9年に建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。
また、帝劇で知られる帝国劇場は明治44年に建てられ、昭和41年に建て替えたものです。2025年以降に再建て替えが予定されていますが、それまでの間はその姿を見ることができます。
さらに、三菱1号館やパークビルの赤レンガは、明治時代の設計を復元したもの。建物の部材の一部は再利用されており、見学で当時の面影を感じることができます。

皇居まわりを散策できる

東京駅は皇居のすぐそばにある最も近い鉄道駅で、10分ほど歩くだけで皇居の内堀までたどり着けます。皇居東御苑だけなら予約なしでも見学できるので、時間があれば行ってみてはいかがでしょうか。
皇居をしっかり見学したいのであれば、事前の申し込みが必要です。インターネットで申し込むか、直接参観窓口へ行って申し込むと皇居内を参観できます。一般参観コースでは窓明館や元枢密院庁舎、富士見櫓、蓮池濠、富士見多聞、宮内庁庁舎、宮殿東庭、宮殿、二重橋など見どころがたくさん。皇居でしか買えない限定のお土産も手に入ります。

美術館・博物館が多い

丸の内には、オフィスビル内に併設された美術館や博物館が点在していて、一般の人も見学できるようになっています。中には入場無料の施設もあるので、ぜひ気軽に立ち寄ってみてください。
以下は、丸の内エリアの代表的な美術館・博物館です。

東京ステーションギャラリー

東京駅の丸の内庁舎内にある美術館です。赤レンガの歴史を知れる展示室があり、さまざまなジャンルの展覧会が開催されています。
美術館でアートを堪能した後は、ミュージアムショップでお土産を手に入れることも可能。東京駅や鉄道がデザインされた、バラエティ豊かなグッズが販売されています。

相田みつを美術館

代表作「にんげんだもの」で知られる書家・詩人の相田みつを氏の作品や、アトリエを再現したスペースが常設展示されている美術館です。東京駅・丸の内南口から地下コンコースを通って行ける「東京国際フォーラム」内にあるので、天候の悪い日でもアクセスしやすいでしょう。

三菱一号館美術館

1910年(明治43年に)建築された、日本発の洋風事務所建築「三菱一号館」。現在は当時の建物が復元されて、建物内は美術館になっています。
19世紀後半のグラフィック作品やアート、工芸品が収蔵されていて、中庭でもオブジェを鑑賞できるようになっています。

出光美術館・東京

出光興産の創業者である出光佐三氏が、70年以上かけて蒐集した美術品コレクションを鑑賞できる美術館です。日本の書画をはじめ、中国や日本の陶磁器など、主に東洋の古美術が展示されています。帝劇ビルの9階にあるので、近くを訪れるなら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

インターメディアテク

日本郵便が運営するJPタワー「KITTE」内にある東京大学の博物館です。クジラやキリンなどの現生動物から絶滅した太古の生物まで、幅広い生物の骨格標本や昆虫や鉱石の標本レプリカが展示されています。入場は無料なので、KITTEに行く際にはぜひチェックしてみてください。

丸の内エリアのおすすめスポット

丸の内エリアは、歴史的な建物や美術館の他にも、ファッションやグルメを楽しめるスポットや見どころがたくさんあります。
ここからは、丸の内エリアのおすすめスポットをご紹介します。

丸ビル

レストランやアパレル、雑貨など、さまざまなジャンルのショップが集まる大規模複合ビルです。ビル内には約140店舗が軒を連ねています。35Fと36Fは、眺望が楽しめるプレミアムレストランゾーンとなっていて、スペシャルな時間を過ごしたいときにおすすめです。
展望コーナーからは、映画のスクリーンサイズの大きな窓から汐留のビル街やお台場を望むことも可能。すことができる多様なレストランが揃っています。東京メトロ丸の内線「東京駅」、千代田線「二重橋前駅」と直結していて、雨や雪の日もアクセスしやすいスポットです。

新丸ビル

東京駅から徒歩すぐに位置する新丸ビルは、丸ビルとともにおしゃれなレストランやショップが入っている複合施設です。「素敵な時間」をコンセプトに、個性豊かなショップ約150店舗が出店しています。開放的なテラスで、東京駅舎を眺めながらランチやディナーを楽しむことも可能。深夜まで営業しているバーや飲食店もあるので、仕事が終わった後や夜間に訪れてみるのもおすすめです。

丸の内仲通り

東京駅前の行幸通りから日比谷駅近くの晴海通りまでを結ぶ、丸の内のメインストリートです。三菱一号館や出光美術館など、丸の内の文化的施設が集中しています。海外の高級ブランドショップやレストラン、カフェなども建ち並んでいて、いつも人通りが多くにぎやかな雰囲気です。
平日の11~15時、土日・祝日は11~17時までは歩行者天国として開放されているので、その時間帯を狙って行ってみるのも良いでしょう。
丸の内仲通りの名物にもなっている美しい街路樹は、クリスマスシーズンになるとイルミネーションで飾られて、いっそうきらびやかな雰囲気。秋から冬にかけては、カップルのデートスポットとしても人気です。

東京駅・丸の内駅舎

言わずと知れた、丸の内のランドマーク的存在です。南北335mにもわたる長い駅舎は世界的にも有名で、駅前の広場に出ると東京駅の建物全体を眺めることができます。
駅舎内から見上げる天井のドーム屋根は豪華絢爛で、まるでヨーロッパのお城のような芸術的な美しさです。
背景にそびえたつ超高層オフィスビル群とのコントラストも一興。大都会の中にいながらにして、大正時代のハイカラレトロな雰囲気を楽しむことができます。

KITTE丸の内

東京駅・丸の内南側から出て徒歩すぐのところにある商業施設です。日本郵便が運営しているビルで、1階から最上階まで吹き抜けになっており、おしゃれで開放的な空間。施設内には日本全国各地の食物や銘品を販売するショップや、実際に飲食ができるレストランがあり、多くの観光客でにぎわっています。
屋上庭園からは、お隣の丸の内駅舎や東京駅のホームを俯瞰で見渡すことも可能。電車が発着する様子も眺められると、鉄道ファンにも人気です。

和田倉噴水公園

和田倉噴水公園は、昭和36年に上皇陛下の御結婚を記念してつくられた大噴水を、平成5年に再整備した公園です。園内にはさまざまなデザインの噴水施設や落水施設があり、都会の真ん中で緑や水に癒されるひとときを過ごせます。
休憩所にはコーヒーショップやレストランがあり食事を楽しめるほか、夜には噴水がライトアップされます。カップルのデートスポットとしても人気です。

皇居外苑・皇居東御苑

東京駅丸の内駅舎から行幸通りを歩いたところに見える皇居外苑は、かつては江戸城のあったところです。
天皇陛下がお住まいになっているので普段は中に入ることはできませんが、江戸城の痕跡巡りを楽しめます。皇居前広場からは、歴史の教科書にも出てくる「桜田門」も見学可能。大手門から入れば皇居東御苑に入ることもでき、予約なしでも中を見学できます。